モデムとは?ルーター・ONU・ホームゲートウェイとの違いとつながる順番

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この記事の内容
  1. つながる順番(光回線の場合)
  2. 6つの機器の役割の違い
  3. モデムとは
  4. ONU(光回線終端装置)とは
  5. ルーターとは
  6. Wi-Fi ルーター
  7. モデムや ONU とルーターの一体型
  8. ホームゲートウェイとは(ひかり電話の機器)
  9. ホームゲートウェイの下に Wi-Fi ルーターをつなぐとき
  10. ハブ(スイッチングハブ)とは
  11. 光回線・ケーブルテレビ・ADSL の違い
  12. 会社で使うときに気をつけること

モデムは、電話回線やケーブルテレビの回線を流れる信号と、パソコンが扱うデジタル信号を変換する機器です。ルーターは、その先で複数のパソコンやスマートフォンを同時にインターネットにつなぎ、通信を振り分ける機器です。役割が違うので、1台に両方の機能が入った一体型でない限り、別々の機器です。光回線ではモデムの代わりに ONU(光回線終端装置)が光の信号を変換し、ひかり電話を使うときは、ルーターの機能を持つホームゲートウェイが置かれます。

つながる順番(光回線の場合)

会社や家の中では、インターネットの側から次の順につながっています。

  1. 光コンセント……壁にある光回線の差し口
  2. ONU……光の信号を、パソコンなどが読み取れるデジタル信号に変換する
  3. ルーター……つないだ機器に IP アドレスを割り振り、社内とインターネットの間の通信を振り分ける
  4. ハブ・Wi-Fi の親機……LAN ケーブルの差し口や、無線でつなぐ口を増やす
  5. パソコン・スマートフォン・複合機など

ホームゲートウェイは、2の ONU と3のルーターを1台で受け持ちます(ONU と別になっている機種では3だけ)。Wi-Fi ルーターは、3のルーターと4の無線の親機を1台で受け持ちます。ケーブルテレビの回線では2がケーブルモデムに、マンションの VDSL 方式では2が VDSL の装置になります。

6つの機器の役割の違い

機器役割使う場面
モデム回線を流れるアナログの信号と、デジタル信号を変換するケーブルテレビのインターネット(同軸ケーブルを使う方式)、電話回線を使ったダイヤルアップや ADSL
ONU(光回線終端装置)光ファイバーで届いた光の信号と、デジタル信号を変換する光回線
ホームゲートウェイONU・ルーター・ひかり電話などの機能をまとめた機器。ONU と別になっている機種もあるフレッツ光などで、ひかり電話を使うとき
ルーターつないだ機器に IP アドレスを割り振り、社内(家庭内)のネットワークとインターネットの間で通信を振り分けるどの回線でも、ONU やモデムの次
Wi-Fi ルータールーターに、Wi-Fi の親機(アクセスポイント)の機能を足したもの。ルーター機能を止めて、親機としてだけ使うこともできるスマートフォンやノートパソコンを無線でつなぐとき
ハブ(スイッチングハブ)LAN ケーブルの差し口を増やし、同じネットワークの中で通信を中継する。ルーターの機能はないルーターの下で、有線でつなぐ機器が多いとき

モデムとは

モデムは、変調(Modulator)と復調(Demodulator)を合わせた名前で、デジタル信号をアナログ信号に変え、その逆も行う装置です。電話回線はもともと音声を送るための回線なので、パソコンのデータを流すには、間にモデムを置いて信号を変換します。電話回線を使うダイヤルアップや ADSL の時代から使われてきた機器です。

いまモデムを使う代表的な場面は、ケーブルテレビのインターネットのうち、家まで同軸ケーブルを使う方式です。光回線では、モデムでなく ONU を使います。回線事業者から届いた機器をまとめてモデムと呼ぶこともありますが、光回線なら、置かれているのは ONU かホームゲートウェイです。

ONU(光回線終端装置)とは

ONU は、光ファイバーで届いた光の信号を、パソコンなどが読み取れるデジタル信号に変換する機器です。光回線を使うには欠かせない機器で、光コンセントの近くに置きます。ONU は信号を変換する機器なので、複数の機器を同時にインターネットにつなぐには、ONU の次にルーターを置きます。ルーターの機能が入った一体型の ONU もあります。

マンションでは、建物の共用部まで光ファイバーを引き、各戸までは今ある電話線を使う VDSL 方式もあります。この場合、部屋に置くのは VDSL の装置で、NTT 東日本は VDSL 宅内装置と呼んでいます。

ルーターとは

ルーターは、社内や家庭内のネットワーク(LAN)と、インターネットの間で通信を振り分ける機器です。つないだパソコンやスマートフォンに IP アドレスを割り振り、どの機器あての通信かを見分けるので、1つの回線を何台もの機器で同時に使えます。

ルーターの差し口のうち、WAN や INTERNET と書かれた1つに ONU やモデムからの LAN ケーブルをつなぎ、残りの LAN の差し口にパソコンなどをつなぎます。差し口を間違えると、インターネットにつながりません。

Wi-Fi ルーター

Wi-Fi ルーターは、ルーターに Wi-Fi の親機(アクセスポイント)の機能を足したもので、無線LANルーターとも呼ばれます。LAN の差し口もあるので、有線と無線の両方でつなげます。ルーター機能を止めて、Wi-Fi の親機としてだけ使う APモード(ブリッジモード)を持つ機種もあります。Wi-Fi の暗号化の方式は、無線LAN(Wi-Fi)のWPA・WPA2・WPA3とは?で説明しています。

モデムや ONU とルーターの一体型

モデムや ONU にルーターの機能が入った一体型の機器もあります。光回線のホームゲートウェイはその代表で、一体型なら、ルーターを別に用意しなくても、本体の LAN の差し口や Wi-Fi で複数の機器をつなげます。

ホームゲートウェイとは(ひかり電話の機器)

ホームゲートウェイは、ONU・ルーター・IP 電話などの機能が一体になった機器です。NTT 西日本のフレッツ光では、ひかり電話を契約すると、ルーター機能を内蔵した ONU 一体型のホームゲートウェイが貸し出されます。建物や契約によっては、ONU とホームゲートウェイが別々の2台になります。

モデムとの違いは、信号の変換だけでなく、ルーターと電話の機能まで持っている点です。ホームゲートウェイがあるなら、ルーターの役目はホームゲートウェイがすでに果たしています。

ホームゲートウェイの下に Wi-Fi ルーターをつなぐとき

ルーター機能を持つ機器が2台並ぶと、通信が2回ルーターを通る二重ルーター(二重 NAT)の状態になります。Google は、この状態ではオンラインゲームやポート転送がうまく動かないことや、パソコンからプリンターへの印刷など、機器どうしの通信が難しくなることがあると説明しています。

避けるには、どちらか1台だけをルーターとして動かします。ホームゲートウェイの下に Wi-Fi ルーターをつなぐときは、Wi-Fi ルーターを APモード(ブリッジモード)に切り替えます。バッファローも、ルーター機能を持つ機器がある環境では、Wi-Fi ルーターをこのモードにするよう案内しています。Apple も、ネットワークの中で DHCP(IP アドレスの割り振り)と NAT を受け持つ機器は1台だけにするよう勧めています。

ハブ(スイッチングハブ)とは

ハブは、複数の LAN ケーブルをまとめて、つなげる機器の数を増やす機器です。あて先の機器にだけデータを送るものをスイッチングハブといい、いまは単にスイッチとも呼ばれます。

ハブにはルーターの機能がありません。ハブを ONU やモデムに直接つないでも、インターネットにはつながりません。ルーターの LAN の差し口にハブをつなぐと、ルーターにつなげる機器の数を増やせます。ハブの仕組みはHUBとイーサネットの関係は?でも説明しています。

光回線・ケーブルテレビ・ADSL の違い

回線の種類によって、建物まで来る線と、置かれる変換の機器が違います。

回線建物の中まで来る線置かれる変換の機器
光回線(光配線方式)部屋まで光ファイバーONU(ひかり電話を使うならホームゲートウェイ)
光回線(マンションの VDSL 方式)建物の共用部まで光ファイバー、各戸までは電話線VDSL の装置
ケーブルテレビ(HFC 方式)途中まで光ファイバー、家までは同軸ケーブルケーブルモデム
ケーブルテレビ(FTTH 方式)家まで光ファイバー光の信号を変換する機器
ADSL電話回線ADSL モデム(主なサービスは終了)

総務省の資料では、ケーブルテレビの伝送の方式は、同軸ケーブルと光ファイバーを併用する HFC 方式と、光ファイバーだけの FTTH 方式が混在していて、FTTH 方式への切り替えが進められています。

ADSL は電話回線を使う方式で、主なサービスはすでに終わっています。NTT 東日本の「フレッツ・ADSL」は2025年1月31日に、NTT 西日本の「フレッツ・ADSL」は2026年1月31日に、残っていた地域の提供を終えました(どちらも、それより前に終わった地域があります)。ソフトバンクの ADSL サービスも、2024年3月31日に終了しています。

会社で使うときに気をつけること

  • 家庭用のルーターは、設定と期限を確かめる……警察庁は2023年3月28日、家庭用ルーターが外から不正に操作されて VPN などの機能を有効にされ、サイバー攻撃に悪用されたとして注意を呼びかけました。求めているのは、初期設定の単純な ID とパスワードを変える、ファームウェアを最新にする、サポートが終わったルーターは買い替えを考える、管理画面に見覚えのない VPN や DDNS、外から管理画面に入る設定がないかを定期的に確かめる、の4つです。来客用のネットワークを分けるといった会社で要る設定ができるかも、機種によって違います。
  • 二重ルーターにしない……ホームゲートウェイの下に、ルーターのままの Wi-Fi ルーターを足すと、Wi-Fi でつないだパソコンから複合機や NAS が見えなくなることがあります。足すときは APモード(ブリッジモード)にします。
  • ハブのループに気をつける……LAN ケーブルの両端を同じハブにさしてしまうと、ループと呼ばれる状態になり、パソコンの動作が遅くなったり、サーバーが止まったりするおそれがあります。ループを検知して知らせる機能を持つハブもあります。
  • 置き場所の熱……ルーターやハブの仕様には、動作を保証する周りの温度(動作環境温度)が書かれています。熱のこもる棚の中や、夏に暑くなる部屋に置くときは、仕様の範囲に収まるかを確かめます。

会社では、ルーターに加えて UTM を置いて、外からの攻撃や不審な通信を止めることもあります。ネットワークが遅いときに、ルーター・ハブ・回線のどこが原因かを見分ける順番は、会社サイトの記事社内ネットワークが遅い原因と調べる順番にまとめています。

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