この記事は2022年12月8日時点での情報です。
Windows8.1のサポートはすでに終了しています! Windows10のサポート終了についてはこちらの記事をご覧ください。☞ Windows10のサポート終了はいつ?

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Windows8.1のサポート終了が 2023年1月10日に迫っています。サポートが終了すると、どのような影響があるのでしょうか。

Windowsのバージョン8.1とは?

Windowsはマイクロソフト社が開発したOS(Operating System)です。OSとはコンピューターを動かすために必要なソフトウェアで、コンピューター全体を管理、制御する役割を持っています。

Windowsは、1985年にWindows1.0が販売されて以来、35年以上に渡って多くの機能追加や改善されるたびにいくつものバージョンが発表され、世界のパソコン市場を牽引してきました。アメリカの調査会社によると、OSについてはWindowsが9割を超える圧倒的なシェアを誇っています(2022年6月時点)。ちなみに、日本でもなじみのあるmacOSは約6%で全体の1割にも届きません。また、バージョン別のシェアではWindows10が6割を超えており(2022年10月時点)過半数を占めています。現在最新のバージョンはご存知の通りWindows11です。

Windows8は、2012年にスマートフォンやタブレットが普及する中で発売されました。タブレット端末を意識したタッチスクリーンデバイスへ対応したものの、スタートボタンが廃止されるなどの斬新すぎるデザインがあまり受け入れられなかったようです。その後、アップデート版としてWindows8.1がリリースされ、スタートボタンやスタート画面が復活しています。

このWindows8は、2016年1月12日に既にサポートが終了しています。Windows8.1も延長サポート期間に入っていますが、2023年1月10日で終了します。

サポートが終了するとどうなる?

Windowsのサポートには、メインストリームサポートと延長サポートがあります。

  • メインストリームサポート
    テクニカルサポート、セキュリティ対応に加え、仕様変更などにより新しい機能が追加されるなど、幅広いサポートが受けられます。
  • 延長サポート
    メインストリームサポートの終了後、テクニカルサポート、アップグレードや修正のためのソフトウェア更新プログラム、脆弱性(セキュリティ上の欠陥)やバグの対応などセキュリティ更新プログラムに限定して提供されます。

現在、Windows8.1は延長サポート期間ですが、2023年1月10日にサポートが終了すると、Windows8.1に関するWindows8.1用の拡張セキュリティ更新プログラム (ESU) が提供されなくなります。 また、カスタマー サービスによるWindows8.1テクニカルサポートも利用できなくなります。

サポートが終了しても、Windows8.1のパソコン自体は引き続き使用できます。

サポート終了後も使い続けるとどうなる?

コンピュータウイルスに感染しやすくなる

もしOSに脆弱性があると、セキュリティ対策ソフトを入れていても、コンピュータウイルスの攻撃を完全に防ぐことができません。サポート期間中は、脆弱性が新らたに見つかると、対応を施すためのセキュリティ更新プログラムが提供されます。

サポートが終了してセキュリティ更新プログラムの提供が受けられなくなると、コンピュータウイルスやマルウェアに感染するリスクが高まります。パソコンがこれらに感染すると、具体的に次のようなトラブルが起こる可能性があります。

  • 個人情報や会社の機密情報が流出してしまう
  • ネットバンキングの暗証情報などが読み取られて不正に預金を引き出されてしまう
  • 感染したパソコンが操作不能になってしまう
  • 遠隔操作によってパソコンが犯罪に使われてしまう

このようなトラブルは組織のセキュリティリスクにもつながったり、コンプライアンス義務を果たせなくなるなど、事業への影響が出る可能性があります。

突然の不具合でパソコンが動かなくなる可能性がある

サポートが終了すると、OSに不具合が見つかっても修正プログラムは提供されないため、そのまま使い続けていると、不具合によって突然パソコンが動かなくなるなど、正常に動作しなくなる可能性があります。

突然パソコンが使えなくなるとデータにアクセスできなくなり、最悪の場合、保存していたデータを全て失ってしまうことになりかねません。

・大きな情報漏洩事故になる可能性がある

サポートが終了すると、OSの脆弱性に対する対策が行われなくなるため、不正アクセスやコンピュータウイルスへの対策が十分にできません。最悪の場合、個人情報や企業の機密情報が流出するなど、大きなセキュリティ事故につながりかねません。

セキュリティ事故を起こすと、損害賠償や訴訟費用が発生したり、事故の原因を調査して対策を講じるための時間や費用がかかります。また、事故による逸失利益が生じることもあります。

どう対応すればいい?

このように、サポート終了後も使い続けると様々なリスクが生じるため、以下のような対策をとる必要があります。

現在使用しているパソコンをWindows10にアップグレードする

Window 8.1からWindows10への無償アップグレードは2016年7月29日で終了しており、アップグレードするにはライセンス購入が必要です。

(補足)Windows8のサポートは既に終了していますが、Windows8.1の延長サポートの期間内(2023年1月10日まで)であれば無料でアップグレードできます。Windows8.1にアップグレードすれば、Windows10へのアップグレードが可能になります。

ただし、該当のパソコンがWindows10をインストールできるシステム要件を満たしていなければ、アップグレードできません。(Windows10のシステム要件はこちらで確認できます

現在使用しているパソコンをWindows11にアップグレードする

ライセンスを購入してアップグレードを行うことができます。しかし、Windows8.1のパソコンにWindows11をインストールするには手順などが難しいため、まずはWindows10にアップグレードしてからWindows11にアップグレードする方法もあります。

ただし、該当のパソコンがWindows11をインストールできるシステム要件を満たしていなければ、アップグレードできません。(Windows11のシステム要件はこちらで確認できます

Windows10もしくはWindows11のパソコンに買い替える

マイクロソフト社によると、Windows8.1で稼働するパソコンは約10年の使用を想定した設計になっています。そのため多くの場合、より高度な設計になったWindows10やWindows11で稼働するために必要なシステム要件を満たすことができません。

Windows8.1がリリースされて以来、パソコンは大幅に改善され、より速く、より多機能に、より安全に使うことができるようになっています。使い慣れたWindows機能が使えなくなることで不便になる側面もありますが、新しいパソコンに移行することで以前の技術では利用できなかった機能が使えるようになり、セキュリティ面でも安全に使うことができるので、買い替えるのも一つの方法です。 

Windows10とWindows11はどちらを選ぶべき?

どちらを選ぶかを決めるには、いろいろな判断要素があります。少なくとも、以下のポイントが重要です。

Windows10のサポート期間は2025年10月14日まで

パソコンを快適に問題なく使えるのはだいたい5年くらいと言われています。そのパソコンが使える見込みとサポート期間との兼ね合いで決めるのも一つの判断材料になります。

Windows11ではまだ使えないアプリやソフトがある

Windows10は2015年にリリースされてからある程度時間が経過しているため、多くのアプリやソフトが対応されています。それに対してWindows11は2021年11月にリリースされてから間がないため、まだ未対応のものが多くあります。したがって、利用しているアプリやソフトの対応状況によって、Windows10とWindows11のどちらにするかを決める必要があります。

アプリやソフトの利用状況を確認しないまま、Windows11にアップグレードしたり買い替えてしまうと、業務に必要なアプリやソフトが使えず、業務に支障が出る可能性があります。

また、現在使用しているアプリやソフトのバージョンがWindowsのバージョンに対応していない場合は、対応している最新版にアップデートしておくことも重要です。

Windows10からWindows11への無償アップグレードの期間が明示されていない

マイクロソフト社はWindows10からWindows11への無償アップグレードの提供には期限を設けていないとしていますが、その一方で、その期限は2022年10月5日より前になることはないとしています。言い変えると、この日以降はいつ期間の終了が発表されるのか不透明な状況です。

したがって、使用するソフトやアプリに特に制限がなければ、Windows11を選択しておいた方がよいかもしれません。

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サポート
Windows8.1のパソコンを使っている方はリスクを避けるためにも対応をお急ぎ下さい。とは言え、Windows10にするかWindows11にするか判断に迷いますよね。まずは業務に支障がでないことが最優先で、それに加えて、アップグレードにかかる費用とパソコンの買い替えにかかる費用などを比べて検討してみて下さい。