この記事の内容
Windows 10 のサポートは 2025年10月14日に終わりました。終わった後も PC はそのまま起動して使えますが、セキュリティ更新が届かなくなり、新しく見つかった弱点がふさがれないまま残ります。不具合の修正も、Microsoft の技術サポートもありません。会社の PC で更新を受け続けられるのは、有料の拡張セキュリティ更新(ESU)に入れた PC だけです。ESU は1年分ずつ買う仕組みで最長3年、2028年10月10日までです。2026年10月23日の時点では1年目(2026年10月13日まで)が終わり、2年目に入っています。Windows 11 に上げられる PC は上げ、上げられない PC は新しい PC に入れ替えるのが基本の対応です。
Windows 10 のサポートはいつ終わったか
Windows 10 の Home・Pro・Enterprise・Education は、最後の版である 22H2 とともに、2025年10月14日にサポートが終わりました。この日に配られた2025年10月の月例の更新が、ESU に入っていない PC に届いた最後の更新です。32ビット版も64ビット版も、期限は同じです。
例外は、長期サービス チャネル(LTSC)の版です。Windows 10 Enterprise LTSC 2019 は 2029年1月9日、Enterprise LTSC 2021 は 2027年1月12日、IoT Enterprise LTSC 2021 は 2032年1月13日まで更新が続きます。専用の機器に組み込まれた PC などで LTSC を使っている場合は、こちらの期限で考えます。
Windows 10 の版とサポートの期限
Windows 10 は版(バージョン)ごとに期限が決まっていました。Home・Pro の期限は次のとおりです。
| 版 | ビルド番号 | 公開日 | サポート終了日 |
|---|---|---|---|
| 22H2 | 19045 | 2022年10月18日 | 2025年10月14日 |
| 21H2 | 19044 | 2021年11月16日 | 2023年6月13日 |
| 21H1 | 19043 | 2021年5月18日 | 2022年12月13日 |
| 20H2 | 19042 | 2020年10月20日 | 2022年5月10日 |
| 2004 | 19041 | 2020年5月27日 | 2021年12月14日 |
| 1909 | 18363 | 2019年11月12日 | 2021年5月11日 |
| 1903 | 18362 | 2019年5月21日 | 2020年12月8日 |
| 1809 | 17763 | 2018年11月13日 | 2020年11月10日 |
| 1803 | 17134 | 2018年4月30日 | 2019年11月12日 |
| 1709 | 16299 | 2017年10月17日 | 2019年4月9日 |
| 1703 | 15063 | 2017年4月11日 | 2018年10月9日 |
| 1607 | 14393 | 2016年8月2日 | 2018年4月10日 |
これより前の 1511 と、最初の 1507 は2017年に終わっています。ビルド番号は、たとえば「10.0.19044」なら 21H2、「10.0.19045」なら 22H2 です。使っている PC の版は Windowsのバージョンを確認する方法 で確かめられます。
サポートが終わった後も使い続けるとどうなるか
PC はそのまま動き続けます。ある日を境に起動しなくなるわけではありません。変わるのは、Microsoft から次のものが届かなくなることです。
- セキュリティ更新:新しく見つかった弱点を直す更新が届かないため、ウイルスやマルウェアの危険が高まります。
- 不具合の修正と機能の更新:品質の更新も、新しい機能の更新も止まります。
- 技術サポート:Microsoft に問い合わせても、対応する PC なら Windows 11 に上げるよう、対応しない PC なら Windows 11 の PC に入れ替えるよう案内されます。
業務のソフトや複合機などの周辺機器を、Windows 10 で動かし続けられるかどうかは、それぞれのメーカーの案内を確かめてください。
Microsoft 365 アプリ(Word・Excel・Outlook など)の扱い
Windows 10 の上で動く Microsoft 365 アプリも、2025年10月14日でサポートの対象外になりました。アプリは今も使えますが、Microsoft はサポートの終わった OS では動作や安定性に問題が出ることがあるとして、Windows 11 への移行を求めています。
- セキュリティ更新は、Windows 10 の上でも 2028年10月10日まで届きます。
- 新しい機能が届くのはバージョン 2608 までです。その後の Windows 10 の PC は 2608 のまま、セキュリティ更新だけを受け取ります。
- Windows 10 でだけ起きる問題を Microsoft に問い合わせると、Windows 11 への移行を求められます。修正の依頼もできません。
- OneDrive のアプリは、Windows 10 22H2 の PC なら 2028年10月10日まで更新されます。
拡張セキュリティ更新(ESU)で延ばせる期間
ESU は、Windows 10 を使い続ける PC に、深刻度の高いセキュリティ更新(Microsoft の区分で緊急と重要)だけを届ける有料の仕組みです。新しい機能、セキュリティ以外の不具合の修正、一般の技術サポートは含まれません。Microsoft は ESU を、新しい環境へ移るまでの一時的なつなぎと位置づけています。
会社の PC の ESU(1年ごと・最長3年)
会社や学校の PC の ESU は、1年分ずつ買います。期間は決まっていて、半年分だけといった買い方はできません。
| 年 | 期間 | 2026年10月23日の時点 |
|---|---|---|
| 1年目 | 2025年10月15日〜2026年10月13日 | 終了 |
| 2年目 | 2026年10月14日〜2027年10月12日 | いまの期間 |
| 3年目 | 2027年10月13日〜2028年10月10日 | これから |
- ESU は積み上げ式です。2年目から入る場合も、1年目の分を合わせて買う必要があります。
- ライセンスは年ごとに分かれていて、PC ごとにその年のキーを入れてライセンス認証します。1年目のライセンスだけでは、2年目の期間の更新は受けられません。
- 対象は Windows 10 22H2 の PC です。KB5066791 以降の更新と、ESU の準備用の更新 KB5072653 を入れておく必要があります。エディションは Enterprise・Education と、会社で使う Pro です。
- LTSC の版は ESU の対象外です(版ごとに自身の期限があるため)。
- Windows 365 や Azure Virtual Desktop など、Microsoft のクラウドで動かす Windows 10 の仮想マシンは、追加の費用なしで ESU の対象になります。
個人向けの ESU は会社の PC には使えない
家庭向けには別の ESU があり、こちらは 2027年10月12日まで更新が届きます。ただし個人の利用に限られ、Active Directory のドメインや Microsoft Entra に参加している PC、MDM(Intune など)に登録している PC は登録できません。会社の PC は、上の会社向けの ESU で考えます。
Windows 11 に上げられるかを確かめる
Windows 11 に上げるには、PC が次の要件を満たしている必要があります。
| CPU | 1GHz 以上・2コア以上で、Microsoft の対応一覧にある64ビットの CPU |
|---|---|
| メモリ | 4GB 以上 |
| 記憶装置 | 64GB 以上 |
| ファームウェア | UEFI、セキュア ブートに対応 |
| TPM | バージョン 2.0 |
| グラフィックス | DirectX 12 以降に対応、WDDM 2.0 ドライバー |
| ディスプレイ | 9インチ以上、720p 以上、色ごとに8ビット |
Windows 10 から直接上げるには、Windows 10 のバージョン 2004 以降で、2021年9月14日以降の更新が入っていることも条件です。
PC 正常性チェックで確かめる
- PC 正常性チェックのアプリが入っていなければ、https://aka.ms/GetPCHealthCheckApp から入れます。
- アプリを開き、「今すぐチェック」を選びます。
- Windows 11 を実行できるかどうかが表示されます。できない場合は、その理由と、できることの案内が表示されます。
PC 正常性チェックで確かめられるのは、Windows 10 の Home・Pro・Pro for Workstations です。Enterprise・Education の PC は、会社の IT 管理者に確かめてもらいます。
上げられる PC は、Windows Update から無料で Windows 11 に上げられます。「設定」の「Windows Update」で更新を確かめると、準備ができた PC には Windows 11 の準備が整ったことを示す案内が出ます。Windows 10 の更新が残っていると案内が出ないことがあるので、先に済ませます。上げる前に、ファイルのバックアップを取ります。
32ビット版の Windows 10 の場合
Windows 11 には32ビット版がなく、64ビット版だけです。32ビット版の Windows 10 からそのまま上げることはできず、64ビット版にするには、ディスクを初期化して64ビット版の Windows を入れ直し、ソフトやデータも入れ直す必要があります。32ビット版かどうかは、「設定」→「システム」→「バージョン情報」の「システムの種類」で確かめられます。
上げるなら Windows 11 の今の版に
Windows 11 も版ごとに期限があり、Home・Pro は公開から24か月、Enterprise・Education は36か月です。Home・Pro の 24H2 は 2026年10月13日に終わり、25H2 は 2027年10月12日まで、26H2 は 2026年9月29日に公開されています。上げた後も、Windows Update で今の版にそろえておきます。
会社で入れ替える順番
- 台帳で台数と型番を数える:Windows 10 の PC を1台ずつ書き出し、型番、CPU、メモリ、Windows の版(22H2 かどうか)、32ビットか64ビットか、使う人と業務のソフトを記録します。Intune などで PC を管理している場合は、管理画面の一覧を元にできます。
- 上げられる機種と入れ替える機種に分ける:要件と PC 正常性チェック(Enterprise・Education は管理ツール)の結果で、Windows 11 に上げる PC と、新しい PC に入れ替える PC に分けます。
- 業務のソフトと周辺機器を数台で試す:全部を上げる前に、数台で Windows 11 を試し、業務のソフトや複合機・プリンターが動くかを確かめます。
- 上げる PC から順に進める:ファイルをバックアップしてから上げます。入れ替える PC は、新しい PC の準備とデータの移行の日程を組みます。
- 間に合わない PC だけ ESU で守る:期限までに上げ替えや入れ替えが終わらない PC を数えて ESU に入れ、済んだものから外します。2026年10月23日の時点で入る場合は、1年目と2年目の分を合わせて買うことになります。
会社で使うときに気をつけること
- ESU の更新が届くのは 22H2 の PC だけです。21H2 以前の版のまま止まっている PC は、先に 22H2 にしないと ESU も受けられません。
- Intune などで管理している PC は、管理の設定で Windows 11 への上げ方を決めます。Windows Update の管理の設定(Windows Update client policies)を使っていれば、要件を満たさない PC に Windows 11 が自動で配られることはありません。
インフィニティの会社サイトから
会社のITを任されている方へ
このサポートサイトを書いているインフィニティは、会社のITの決めごとをコラムと解説動画にまとめています。


