本日のお問い合わせ紹介
2021年6月22日 サポート日誌より
コントロールパネルから使用頻度の高いプリンターを通常使うプリンターとして設定しても
サインアウト・サインインする度に勝手に設定が変わってしまうと、
お客様からご連絡をいただきました。
シンクライアントの環境で通常使うプリンターの設定が毎回変わってしまう場合は、
ローカルパソコンのプリンターをサーバーに読み込ませる設定になっている可能性が高いです。
ローカルパソコンのプリンターは、サーバー側からみる場合「リダイレクトプリンター」といいます。
リダイレクトプリンターの設定は、以下のようにすると確認できます。
サーバー接続アイコンを右クリック → 編集 → ローカル デバイスとリソース
ここにある「プリンター」にチェックが入っていると、その設定が優先になります。
お客様がご利用だったのはデスクトップパソコンで、
外出先等でサーバーに登録されているプリンター以外のものを利用することは無いとのことでしたので、
リダイレクトプリンターの設定からプリンターのチェックを外しました。
この後は、一度サインアウトしてもプリンターが変わることが無くなったため
無事解決しました^^
リダイレクトプリンターとは?
昨年からのコロナ禍で、テレワークを実施している企業が増えました。
普段会社で書類などを印刷する時には、会社にあるプリンターに出力をしています。
しかし、テレワークなどで自宅から会社のサーバーにアクセスして作業していると、
会社のプリンターではなく、自宅のプリンターに出力したいということもあるでしょう。
それはつまり、サーバーに接続されている会社のプリンターではなく、
ローカルパソコン(自宅のパソコン)に接続されているプリンターに出力することになります。
そんな時に、リモートデスクトップでプリンターをリダイレクト設定することで、
自宅のプリンターでもサーバーから印刷をすることができます。
ここでリダイレクトとは、通常プリンターへ出力するためのジョブは
パソコンに接続されているプリンターに対して送られるのですが、
そのジョブをリダイレクト先のプリンターへ転送する仕組みです。
オフィスクラウドをご利用頂いているお客様は、
リモートデスクトップでサーバー接続をしていますので、この仕組みが使えます。
通常は、プリンターをサーバーやパソコンに接続する場合、
そのプリンターのドライバーソフトをそれぞれインストールする必要がありますが、
リモートデスクトップ Easy Print 機能を使うと、
リモート接続したパソコン側にはプリンターのドライバーを追加しなくても、
そのパソコンに接続したプリンターでサーバーから印刷することができます。
ただし、会社のポリシーにより、自宅での印刷が許可されていない場合もあります。
また、使っているソフトウェアによっては、フォーマットがずれることや、
用紙からはみ出して印刷されることがあるようですが、
そうした諸条件をクリアできれば、便利に使える仕組みです。