サインアウトしないと不具合の原因に?

本日のお問い合わせ紹介

2021年5月10日 サポート日誌より 

お客様から、「ソフトの起動ができない」というお問い合わせがありました。

昨日までは問題なく売上管理ソフトの起動ができたのに
今日は朝からソフトの起動ができなくなっているとお問合せがありました。

お客様がご利用の環境をリモートで確認させていただいたところ、
ソフトの起動が出来ず、クリックしても反応しない状態でした。
試しに、別のソフトも起動してみましたが、
起動できない状態になっていました。

ソフトだけでなく、デスクトップ環境自体がフリーズ状態になっているようでしたので、
サインアウト後に再度ログインしなおしたところ、
全てのソフトが問題なく起動できるようになりました。

今回の現象は、長い期間サインアウトをしていないことが原因でした。
サインアウト(ログオフ)とは、パソコンでいうとシャットダウンのようなものです。
シンクライアントは、サインアウトをしない限り
サーバー上では環境が稼働した状態で維持されています。
サインアウトをせずにデスクトップを閉じると切断状態(パソコンでいうとスリープ)になりますが、
次回起動すれば、前回の状態のまま再開することができます。

毎回業務を終えるとき、使用していたExcelやOutlook等を全てを閉じる必要が無いので、
サインアウトをしない「切断」は便利なのですが、
切断中もプロセスやキャッシュは意図せずに残っていってしまいます。
そのため、今回などのような不具合を回避するためにも
1週間に1回程度はサインアウトすることをおすすめします。

サインアウトをしないとサーバーに負荷がかかり続けることになり、結果的にサーバーの寿命を縮めてしまいかねません。

パソコンもスリープを多用すると寿命が縮む?!

パソコンへの負荷のかけ方によっては、寿命に影響を与える可能性があるようです。
では、どのようなときに負荷がかかっているのでしょうか。
もちろん、普通に使っているだけでも負荷はかかりますが、
パソコンを使用する際に余分な負荷をかけてしまうと、
パソコンの寿命を縮ませるひとつの原因になります。

パソコンに余分な負荷をかける主な要因には以下の2つがあります。

  • 電源のオンオフを頻繁に繰り返す(ハードディスクへの負担が大きい)
  • 長時間スリープモードにしておく(常に通電しているため無駄な負荷となる)

普段からスリープを多用していたという人のなかには、
保証期間の1年が過ぎた直後にパソコンが壊れてしまった!という例も聞かれます。

こうしたことから、パソコンに負荷をかけすぎないようにするには、
スリープとシャットダウンを適切に使い分けることが重要になりそうです。

そこで一つの目安として、
パソコンを90分以内に再び使用するときはスリープ、
90分以上使用しないときはシャットダウン、
というように時間を決めて使い分けをするのがおすすめです。
例えば、お昼休みはスリープで終業時はシャットダウンなどと決めておけば、
どちらにしたらいいか迷わずに実践できそうですね。

ちなみに『90分』という時間は、
「90分以内であれば低消費電力状態でスタンバイしているスリープのほうが節電になる」
というMicrosoft社が見解を出したことで、一般的なひとつの目安になっているようです。

時間ルールを決めてスリープとシャットダウン(サインアウト)を使い分ければ、パソコンもサーバーも寿命を延ばすことができそうです。ぜひ、実践してみてください。

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